経済学部

TOP研究と社会連携経済学部研究情報滋賀大学経済学部学術後援基金助成による研究成果滋賀大学経済学部学術後援基金助成による研究成果H24 ≫ 高等商業学校における語学教育と調査実習についての実証研究

高等商業学校における語学教育と調査実習についての実証研究

社会システム学科 教授 阿部安成
研究成果をつぎのとおり発表した。
(1)坂野鉄也「官立高等商業学校における「第二外国語」教育の変遷-神戸高等商業学校のばあい」(滋賀大学経済学部Working Paper Series No.167、2012年8月)、
(2)阿部安成「高商生の泰安亜行~Bon voyage!-20世紀前期高等商業学校が実施した海外修学旅行の妙趣」(同前No.177、2012年11月)、
(3)阿部安成「講義録獺祭-長崎大学経済学部東南アジア研究所所蔵「長崎高等商業学校講義録」等目録」(同前No.178、2012年11月)、
(4)阿部安成「蝶番としての海外修学旅行-20世紀帝国日本と高等商業学校研究の展望」(『一橋大学附属図書館研究開発室年報』創刊号、2013年4月発行予定。依頼原稿)、
(5)同「研究ノート おんなたちが学ぶ夜の場-長崎高等商業学校の夜学講習と受講者の性」(『女性史学』2013年7月発行予定。査読原稿)
 いずれも、これまでまったく、あるいはほとんどとりあげられることのなかった研究領域を開拓し、あらたな成果や論点を提示した。
坂野の稿(1)は、数少ない高等商業学校における第二外国語研究の基礎を整えた。
阿部の稿(2)は、一橋大学附属図書館主催2012年度秋季企画展示における講演会の講演原稿で、同展示が東京高等小学校などの生徒が実施した調査旅行の報告書などを展示したことにあわせて、そうした調査旅行の論点を示した。
阿部の稿(3)は、前稿(2)の改稿で、『一橋大学附属図書館研究開発室年報』の創刊にあたって依頼された。ここでは高等商業学校における生徒の調査を1つの課題とした海外修学旅行の概要と論点を示した。
阿部の稿(4)は、これまでほとんど紹介されることのなかった高等商業学校で用いられた講義録の目録を収載した。これらの講義録にあらわれた長崎高等商業学校の夜学講習では、英語学が1つの重要な位置をしめていた。
阿部の稿(5)は、夜学講習を受講したおんなたちに着目した。初期夜学講習の傾向の1つとして、近隣の活水女学校の生徒たちが英語を学ぶ場となっていたことを指摘した。
なお、滋賀大学経済学部Working Paper Seriesは、滋賀大学経済経営研究所のHP から閲覧できる。

研究成果一覧のページに戻る