経済学部

TOP研究と社会連携経済学部研究情報滋賀大学経済学部学術後援基金助成による研究成果滋賀大学経済学部学術後援基金助成による研究成果H24 ≫ 近江地域史学習用eラーニング教材の開発

近江地域史学習用eラーニング教材の開発

特任准教授 鈴木 正信
本研究では、近江地域史の学習を支援するためのeラーニング教材を開発した。具体的には、オープンソースのeラーニングプラットフォームmoodleにより運用されている「滋賀大学学習管理システムSULMS」(Shiga University Learning Management System)の「小テスト多肢選択問題作成」機能を利用して、(1)「滋賀県の弥生・古墳時代」に関するeラーニング教材計6問(図1)を開発した。

また、近江国に関係する古文書のテキストをデジタル化し、その解読に必要とされる異体字について、同じく「小テスト記述問題作成」機能を 利用して、(2)「異体字テスト」計220問(図2)を開発した。
(1)は、滋賀県域の古代遺跡・史跡に関する問題を四択で出題し、解答を選択・送信すると、解説と参考文献が表示されるようにした。(2)は、古代史料(古文書等)の解読に必要な異体字を表示し、解答を記述して送信すると、正答が表示されるようにした。(1)・(2)はともにPCだけでなく、タブレットPCやスマートフォンからでも利用できるようにした。
これらの教材は、研究代表者の担当講義「日本の歴史」(経済学部・教育学部にて開講、秋学期は環びわ湖大学・地域コンソーシアム単位互換科目としても提供)において試験運用し、授業最終回にアンケートを実施した。今後は、アンケートの集計結果を踏まえて、教材の改良を行うとともに、取り上げる遺跡・史跡や異体字のバリエーションを増やすことを計画している。
また、モバイル端末でより簡易に再生可能な動画教材を開発するなど、手軽かつ身近な媒体を活用することで、地域史の魅力をより多くの学生に発信していきたいと考えている。
なお、滋賀大学教育改革フォーラム教育改革助成プロジェクト成果報告会(平成25年3月21日)での報告「eラーニング教材の開発・導入による教育の充実に向けたプロジェクト」において、本研究の成果の一部を紹介した。また、研究の成果と課題を論文としてまとめる予定である。


研究成果一覧のページに戻る