経済学部

TOP研究と社会連携経済学部研究情報滋賀大学経済学部学術後援基金助成による研究成果滋賀大学経済学部学術後援基金助成による研究成果H21 ≫ 日本における高校ラグビーの現状と課題―北信越ブロック―

日本における高校ラグビーの現状と課題―北信越ブロック―

社会システム学科 教授 三神憲一
(研究概要)
 日本における高校ラグビーの現状と課題について、すでに九州ブロック(彦根論叢第359号)、四国ブロック(彦根論叢第365号)、中国ブロック(彦根論叢第383号)の調査研究を継続して実施してきた。高校生のラグビー競技人口は、ピーク時の1992(平成4年)年度54,868人から2004(平成16)年度には33,287人に減少し、それ以降も急激な落ち込みが続いている。今回は競技人口の減少に加え、参加チーム数の減少傾向が続いている状況の中、その結果として、合同チームとしての参加を余儀なくされている地方ブロックの現状と普及・育成という底辺部の根幹をなす基盤整備の状況を各県の高体連ラグビー専門委員長に直接インタビューをして、その生の声を聞き取り、問題点を模索していくことを目的とするものである。

(実施方法)
(1) 事前アンケート調査の要点集約
(2) 各県ラグビー関係者及び高体連ラグビー専門委員長とのインタビュー
(3) 前3ブロックとの比較検討
(4) 具現可能な施策に関してラグビー競技専門家との討議
 上記の研究結果をもとに論点の整理を行った。

(経過等)
 今回実施した北信越ブロックの調査・研究から、九州ブロックを除く、四国・中国ブロックにおける強化・普及・育成面において、かなり類似する課題点が浮き彫りになった。中でも強化・普及と関係の深い基盤部分、いわゆるミニ・タグ、ラグビースクールなどに関しては、全国的にも平均的な数値がみられるものの、中学校のラグビー部がほとんどみられないのが実状である。加えて高校生の普及面においても、ラグビー競技を専門的にやってこられた教員が少ない、あるいは顧問になっていただく先生がいないなど、実際はきわめて熱意のある少数のラグビー関係者が、各県のラグビー競技の灯を消さないよう、多岐にわたる任務を遂行され、必死に頑張られているのが地方ブロックの実状である。
 上記により得られた成果を平成23年度中に彦根論叢に発表する。
研究成果一覧のページに戻る