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セキュリタイゼーションのリスク管理に関する研究

ファイナンス学科 教授 有馬 敏則
〔研究の概要〕
近年におけるセキュリタイゼーション(金融の証券化)の発達は目覚しいものがある。しかし証券化比率や債権内容の高度化のみに焦点が当てられ、証券化のリスク管理については余り考察されてこなかった。その不均衡が米国のサブプライムローンで顕在化し、世界の金融不安を招いている。
本研究ではセキュリタイゼーションのリスク管理をいかに構築し、証券化された金融商品のリスク管理を如何にすべきかを検討した。
〔実施方法〕
[1] セキュリタイゼーションの先行研究のサーベイを行った。
[2] 最新の証券化手法についての事例研究を行った。
[3] 証券に組み入れられる債権のリスクレベルの検討を行った。
[4] モーゲージにおけるペイスルーとパススルーの問題点の考察
 〔研究経過〕
上記の結果をもとに、実務家や専門家との討議を行い、セキュリタイゼーションのリスク管理についての理論的構築を、本年中に行いたい。
この研究期間中に発表した論文は以下の通りである。
  有馬敏則「グローバリゼーション下のSWIFTの現状と課題」『彦根論叢』第374号、平成20年7月、pp。87-104.
これは、世界的なグローバリゼーションの進展下で、証券化された金融商品代金等国際的なの資金の流れと、そのネットワークの現状と課題を考察したものである。
今後『彦根論叢』等に、公表を予定している論文のテーマは、以下の通りである。
[1]「世界的な金融大不況と証券化商品の問題点」
[2]「CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)と証券化商品のリスク管理)
[3]「国際的ポートフォリオと証券化商品の問題点」

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