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プロジェクト科目:「われわれの消費テイストは、どれほど異なるか―消費の国際的同質化傾向の分析―」

企業経営学科  助教授 竹村正明
 今回のプロジェクト科目は、単に企業経営学科からの提案ではなく、国際交流委員会からの提案でもあったことが特徴である。本学は100名以上の留学生を擁するが、彼らが主に日本国に在していた学生と積極的な交流を持つことはまれである。そこで、国際的なテーマで講義を行うことでそれを実現していくことを企図していた。
 履修生は40名。講義は7月中旬より開講されたため、講義室での講義はのべ6回行われた。夏季休業中にゲストスピーカーを招き、のべ3回の特別講義を行った。講義内容は、われわれの消費パターンが、ある特定的な傾向を持つことを、実証的に検討することを目的としていた。各講義で受講生が事前に用意したテーマに沿った写真を掲示し、全員で議論した。
 講義は多くの受講生の発言があり、日本人は留学生の文化的意見に対し、逆に留学生は日本人のそれにそれぞれが刺激を受ける画期的な運営であった。知識の伝達ではなく、受講生の参加を強調するタイプの講義は、100名以上になれば難しいが、プロジェクト科目であれば、いろいろな制限をおくことができるので、非常に有力な方法であることが発見された。
 今後プロジェクト科目は、教員も自分の最新の研究成果を公開できるので、大変やりやすい上に、学生にも知識獲得の幅が広がることが期待されるので、これからもますます開講していくことが有用であることが実感された。
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