経済学部

TOP研究と社会連携経済学部研究情報陵水学術後援会学術調査・研究助成による研究成果陵水学術後援会学術調査・研究助成による研究成果H23 ≫ 滋賀県域の地域史学習を支援するeラーニング教材の開発と実践的研究

滋賀県域の地域史学習を支援するeラーニング教材の開発と実践的研究

 特任准教授 鈴木 正信
研 究 成 果
近年、TVドラマの影響もあり、滋賀県の地域史に対する関心が高まっている。しかし、学生の歴史に関する前提知識や、興味関心には幅があり、従来の対面講義では地域史の魅力を伝え切れていないことが、指摘されている。これまで研究代表者(鈴木)は、主に四国・瀬戸内地域の地域史学習を支援するeラーニング教材の開発に従事してきた。そこで、その経験とノウハウを活かして、本申請研究では、滋賀県域の遺跡・史跡を紹介するeラーニング教材を開発した。 具体的には、Microsoft PowerPointで作成したスライド(テキスト・図表・写真等で構成される)に、 図1 eラーニング教材の画面 ICレコーダ―で録音した解説の音声を挿入し、それを市販のeラーニング教材作成ソフト(KIBANインターナショナル PPT2Flash)を使ってFlash形式に変換し、スライドと音声を組み合わせた形式のeラーニング教材を開発した(図1)。
平成23年度に開発した教材、次の5本である。
 01.縄文時代の近江
 02.弥生時代の近江
 03.古墳時代の近江
 04.大岩山遺跡
 05.雪野山古墳

図2 eラーニングコースの画面 これらの教材は、配信する際のデータ容量を考慮して、10分程度の簡潔な内容とした。平成24年度の研究代表者の担当講義(環びわ湖大学・地域コンソーシアム単位互換科目)において、滋賀大学学習管理システム(Shiga University Learning Management System、図2)を通じて学生に配信を行い、アンケート等を実施して適宜改良を加えていく予定である。 今後は取り上げる遺跡・史跡のバリエーションを増やすことを計画しているほか、PCのみならずモバイル端末でも再生可能な教材を開発するなど、手軽かつ身近な媒体を活用することで、地域史の魅力をより多くの学生・市民に発信していきたいと考えている。
なお、本申請研究の成果は、論考「eラーニングを活用した歴史教育の実践」(『彦根論叢』392号、平成24年6月刊行予定)として発表する予定である。また、本申請研究に関連する研究成果としては、論考「四国学とは何か―地域学とeラーニングの融合―」(『情報知識学会誌』21-1号、303-308頁、平成23年5月)を発表したほか、口頭発表「四国学とは何か―地域学とeラーニングの融合―」(情報知識学会シンポジウム、香川大学、平成23年5月28日)、口頭発表「学習管理システムの利用について―滋賀大学におけるeラーニングの推進に向けて―」(滋賀大学FD講習会、滋賀大学、平成24年3月5日)を行った。
結果発表
  1.結果発表の時期:平成24年6月
  2.結果発表の方法:論考「eラーニングを活用した歴史教育の実践」(『彦根論叢』392号)
研究成果一覧のページに戻る