経済学部

TOP研究と社会連携経済学部研究情報陵水学術後援会学術調査・研究助成による研究成果陵水学術後援会学術調査・研究助成による研究成果H22 ≫ 本学部における大学体育(正課・課外活動教育)のあり方に関する調査研究

本学部における大学体育(正課・課外活動教育)のあり方に関する調査研究

社会システム学科 准教授 道上 静香
研 究 成 果
 本学部の正課体育のカリキュラムにおける歴史的変遷は,大きく分けて6つに分類することができた.
  1. 1949(昭和24)年度から1955(昭和30)年度までの7年間
  2. 1956(昭和31)年度から1993(平成5)年度までの38年間
  3. 1994(平成6)年度から1998(平成10)年度までの5年間
  4. 1999(平成11)年度から2001(平成13)年度までの3年間
  5. 2002(平成14)年度から2003(平成15)年度までの2年間
  6. 2004(平成16)年度から現在に至る
 新制大学発足以降の本学部の正課体育は,その礎を築くために「ないない尽くし」の出発点から模索・検討する中で,学生の自主的自発的活動に応える授業展開が実施された.戦後間もない年代の正課体育の特徴として,情操教育を目的とした授業が導入されていたことである.その後の38年間は,体育関連施設及び体育の専任教員や非常勤講師が充実化する中で,健康・体力づくりと生涯スポーツの教育を計画的・段階的に展開することが可能となった.この年代に,現在の正課体育の基礎が構築されたものといえる.大学設置基準の大綱化以降については,目まぐるしくカリキュラムが改変され,制度的に不安定な教育を強いられることになったが,本学部の理念と連関させながら,正課体育の意義・役割といった根幹部分を確立しつつ,実技だけでなく科学的側面から身体運動やスポーツ活動を捉える教育,すなわちより専門性の高い体育教育を提供する授業が導入されるようになった.特に,2002年度以降から正課体育に関する調査研究を継続して実施することで,学問的根拠に基づく体育教育が導入されるようになった.また,近年の体育教育の特徴として,学生の体力レベルに合わせた,比較的負荷の軽い身体運動やニュースポーツが導入されていることであろう.
 今後,ますます科学技術が進歩し,効率化・合理化・高度情報化の社会へと急速に発展していく中で,学生の体力低下,心身への健康や人間形成に関する問題などが今まで以上に顕在化してくることは明らかであろう.正課体育の果たすべき意義・役割として,まず何よりも学生に意図的に身体を動かす機会を長期にわたって保証していくこと,そしてより多くの身体運動やスポーツ活動を媒体として,身体を意図的に動かすことの意味を重視した教育を実施していくことが求められるといえよう.その中には,身体を動かすこと,スポーツに触れることが,体力レベルの問題だけでなく,心身への健康問題,人間形成に繋がることまでを教育していくことが重要となるであろう.
結果発表
 1.結果発表の時期 平成23年度
  2.結果発表の方法 学術雑誌もしくは滋賀大学経済学部研究年報第18巻 投稿予定

研究成果一覧のページに戻る