経営者の交替と戦略と組織の革新
本年度は、昨年収集した3M社の発行全年度の約80年間のアニュアルレポートを経営者の任期に区分しながら分析を進めることと、それを理論化するためのフレームワークの構築のための文献研究を中心に進めた。
3Mのアニュアルレポートをすべて所蔵する国内の大学や図書館は存在せず、また同社は経営学ではイノベーションと組織革新のモデル企業とみなされていることから、同社の歴史をアニュアルレポートを通して分析する意義は大きい。
理論的には、オーガニゼーショナル・ビカミングという経営学では新しい理論を用いて、経営者の環境認識と組織のライフサイクルがどのように相互に作用しあうかをとらえようとした。
研究については、本年度中に現時点の成果報告として紀要論文1篇と学会プローシーディングス(査読付き)の刊行と学会での理論的なフレームワークに関する報告を実施した。
真理ゲームとアントレプレナーシップ―パレーシアステースとしての企業家,組織学会大会論文集,8巻 2号 (頁 14 ~ 19) ,2019年12月,伊藤博之・筈井俊輔・平澤哲・山田仁一郎・横山恵子
組織統治・倫理・パレーシアー企業統治論と組織論のアポリアをこえて,彦根論叢,422巻 (頁 4 ~ 16) ,2019年12月,伊藤博之
組織学会年次大会,国際会議,2019年10月,西南学院大学,真理ゲームとアントレプレーナシップーパレーシアステースとしての企業家,伊藤博之・筈井俊輔・平澤哲・山田仁一郎・横山恵子
結果発表
1.結果発表の時期 年度中に実施、また、今後も学会誌や学会で発表予定
2.結果発表の方法 紀要論文、学会(組織学会)報告、学会報告書で公表
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