モノづくりプロジェクト2022春「思わず欲しくなる自助具を作ろう」の完成発表会を、令和4年7月20日水曜日に、彦根市北老人福祉センターハピネスで開催しました。
4月からスタートしたこのプログラムでは、ボランティアグループひこね自助具開発工房の協力のもと、代表の黒澤 博さんをゲスト講師に迎え、自助具開発の理念、モノ作りの考え方や工作道具の使い方などを学び、オリジナル自助具の構想から制作までを一貫して行いました。
履修した18人の学生らは、自分の構想をもとに8つのグループにわかれ制作に着手。中学校以来使ったことがないドリルやノコギリの記憶を辿りながら「家の中に現れた虫を捕獲する道具」「補聴器」「認知症予防の木製ゲーム」「目の不自由な方も楽しめるゲーム」「片手でも開けられるペットボトルキャップオープナー」「リモコンホルダー」「折り畳み机」などを完成させました。
発表会では製品紹介に加え、苦労や工夫したところ、コストのほか、「認知症になってきている自分のおばあちゃんに役立てたいと思って制作しました」など制作への想いも語りました。また、発表のあと実際に使ってみる体験会も実施し、近隣のデイサービスなどから発表会を見学に来た高齢者らが学生と交流しながら使い勝手を確認していました。
参加者からは、「ゲームが面白かった」「学生さんたちの眼のつけどころが素晴らしいと感心した」「アイデアを具体的に形にしていく過程で様々な苦労や工夫を重ねて、対象となる方々への理解も深まっていっただろうと思い、なんて素敵な取り組みなのだろうとあらためて感激しました」などのたくさんの感想を得ました。このプログラムのねらいは、実際に手を使い作り出す感覚を経験すること。試作を繰り返して、PDCAサイクルを学ぶこと。共同作業を通じてチームワークの能力を向上させることの3つでしたが、十分に目的を達成できた内容になりました。
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