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授業レポート「社会人基礎力向上プロジェクト・対人援助のプロから学ぶコミュニケーション、ファシリテーション、課題解決のスキル」

福祉的視点をもったビジネスパーソンを目指そう

 コミュニケーションスキル、ファシリテーション、課題解決という言葉は、学生らは授業やゼミでなじみのあるものでしょう。将来働く会社でも必要なスキルとして身につけたいものです。このようなスキルを、経済学部やデータサイエンス学部の学生に馴染みの少ない福祉職の方から学ぶことが、この授業の面白いところです。授業を通じて、これらのスキル習得はもちろん、福祉への視野を広めてもらうことが大きなねらいなのです。


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 授業では、湖東地域障害者自立支援協議会さんから福祉の専門職の方を毎回講師として来学していただき、伝えるスキル、ファシリテーションスキル、課題解決スキルなどを学びました。例えば、聞くスキル・伝えるスキルとして、インテーク→アセスメント→プランニング→実行→モニタリング→評価というプロセスを学びました。これは、ビジネスなどでよく使われる PDCA のプロセスと非常によく似たものです。使用する言葉は異なっても、スキルとしてはビジネスと福祉のボーダーはないのだということを理解できるものでした。

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 授業のまとめとして、ステラ・ヤングさんが感動ポルノについて語る動画や相模原の障害者施設殺傷事件を取り上げ、障害の捉え方と幸福追求をテーマに考え、議論しました。


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 授業全体を通じて、聞いて、伝えるスキルの大事さに改めて気づかされます。特に、ただぼんやりと聞くのではなくて、目的をもって聞く。相手の人はどんな人か、どんな気分か、何を望んでいるか。そして、それをもとに考える。想像する。類推する。仮説を立てる。次に、その仮説をもとにアクションを起こす。相手に返事をしたり、他の人に伝えたり、提案する。そしてまた聞く。このプロセスを繰り返すことで、相互に理解も深まり、人間関係も構築されていく。目的を意識し、興味や関心を持って、聞いて、伝えることはスキルとして高めていけるものです。学生のスキル向上として、これからも取り組んでいきたいと考えています。

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問合せ:地域連携教育推進室 0749-27-1348