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国際交流ワークショップ・プロジェクト2019春・秋

このプロジェクト科目では、日本人学生と留学生がワークショップを通じて、お互いの交流を重ねて理解を深める機会を作ることを目的に実施し、春学期25名(履修学生19名、聴講学生6名)、秋学期は22名(履修学生21名、聴講学生1名)で開講しました。日本人学生と留学生の交流に加えて、春学期はディーキン大学生やリーズトリニティ大学生との交流を、秋学期はミシガン州立大学連合日本センターへの留学生との交流をそれぞれ組み入れました。春学期・秋学期ともに9コマ(1単位)です。

 春学期は日本人学生16人と留学生9人で、アタック25という全員自己紹介ゲームからスタートし、お互いの関わり度合いを高めるグループワークを何度か行いました。本学に研修に来ているオーストラリアのディーキン大学の大学生との交流では、英語を使ったグループワークとして彦根の伝統ゲーム・カロムやボードゲームを行いました。さらに、授業の後半では、イギリスのリーズトリニティ大学からの研修生とともに、彦根城の屋形船に乗船し、彦根城の歴史について学ぶとともに英語によるコミュニケーションの向上も図りました。

 秋学期は日本人学生12名と留学生10名で行い、恒例の自己紹介ゲームから始まり、インプロビゼーションを使ったコミュニケーションワークとして、即興演劇を演じることでお互いの距離を縮めることができました。また、彦根に所在するミシガン州立大学連合日本センターへの留学生との交流として、ハロウィンパーティーとサンクスギビングパーティーへの参画を行いました。10月末に開催されたハロウィンパーティーではアメリカ仕込みの本格的な仮装に圧倒されながらも交流を楽しみ、11月に開催されたサンクスギビングパーティーでは、本学学生が考案したメニューとレシピでミシガン留学生と一緒に料理を作り、食べるという交流の機会になりました。

 このプロジェクトを通じて日本人学生と留学生の距離は確実に縮まりましたし、またミシガン州立大学連合日本センターという地域の施設とも連携をとることで、さらに幅広い国際交流の機会が創出できたと思います。交流を継続していくことが多様性の理解に繋がり、将来にグローバル人材として活躍できるベースになると期待しています。

 一方、授業期間の設定に課題がありました。春学期は学期全体にわたり9コマを分散しました(2週間に一回)が、特に留学生や聴講生(大学院生)は試験期間間近になると試験準備をするために欠席が相次ぐということになりました。また、ミシガン州立大学連合日本センターとの連携では、先方の授業スケジュールも考慮し、授業時間外での開催をする必要があり、本学学生が参加しづらいということもありました。

 しかし全体として今学期の成果を考えると、本プロジェクトは学生のグローバル人材への足掛かりの一つとして意味があると考えられ、2020年度においても継続的な実施を検討したいと考えています。