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働き方探求プロジェクト2018年秋「教育現場の経験から社会を考える」

このプロジェクト科目は家庭環境やコミュニケーションなどに困難を抱える子どもたちの教育支援の現場を通じて、自らの働き方・社会との関係性の作り方を学ぶプログラムとして開講しました。このプロジェクト科目のねらいは、福祉や教育という複眼的視点の体得、身近に存在する社会的課題への理解、教える経験を通じた主体性やコミュニケーション能力の育成、多様な社会人との交流による複眼的思考の体得です。

 私立彦根総合高等学校や市内中学校、地域の学習支援教室を運営しているNPO法人Linksとも連携し実習活動を行いました。履修は1年生から4年生の20名でした。授業は講義と実習で構成し、彦根市少年センターあすくる彦根の疋田房代さんを講師にあすくるの活動を通した子どもの状況を学んだり、スクールソーシャルワーカーの上村文子さんを講師に児童虐待の実情について学び、また、外国にルーツを持つ子どもの現状についても映像資料を用いて学び、ディスカッションを行いました。

実習では彦根総合高校の放課後学習会を中心に、さらに時間外実習として、土曜日に市内中学校で開催されている土曜教室てみる、夜間の公民館で開設されている学び育ちLL教室などで小中高校生の学習支援や交流支援に関わりました。実習現場で出会う子どもたちのなかには、小学生時代の不登校が原因で基礎知識に偏りがある者がいたり、閉じこもり気味やこだわりが強いなどの特性を持つ子どもたちも多く、子どもたちの社会性の発達を狙いとした支援も体験しました。

彦根総合高等学校では実習最終日に学生による交流イベントを開催しました。高校生へのメッセージを大学生が考え、絵を書いてカルタを作り、実際にカルタ取り大会をしました。これは毎回大いに盛り上がるイベントです。

 大学生にとって、基礎学力が定着していない子どもや、他人とのコミュニケーションを苦手とする子どもと出会うことはこれまでにない経験で、戸惑いや違和感をもつことも多かったようです。また、人にわかりやすく伝える経験が学びになったとの感想もありました。

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