施設

TOP地域連携教育推進センタープロジェクト科目プロジェクト科目2018 ≫ 働き方探求プロジェクト2018年秋
「地域活性化プロジェクト:学生の視点に基づいた地域の価値を高めるサービスエリアの長期戦略の考察と提言」

働き方探求プロジェクト2018年秋
「地域活性化プロジェクト:学生の視点に基づいた地域の価値を高めるサービスエリアの長期戦略の考察と提言」

本プロジェクト科目は、NEXCO中日本・多賀町・滋賀大学経済学部の三者が産官学連携を実施し、地域の価値を高めるサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の将来的なあり方について学生目線を取り入れた政策提言を立案することを目的に始まりました。NEXCO中日本の多賀SAの経営課題や多賀町の政策課題を検討するにつれ、地域の価値を高めるSAやPAのあり方を幅広く提言するよりも、もっと具体的な経営課題や政策課題を実際に解決するための提言が可能ではないか?ということになり、NEXCO中日本が保有し、多賀SAに隣接する敏満寺遺跡を多賀町の「子育て世代が利用できる公園の増設」という政策課題の解決に活用することとなりました。

 本プロジェクトはまず学生に多賀町の政策課題や多賀SAに隣接する敏満寺遺跡及び胡宮神社の歴史的価値を知ってもらうところから始まりました。ここでは多賀町の企画調整係や多賀町文化財センターのスタッフによる講義が実施されました。学生に十分に学習してもらった後に、多賀町SAやそこに隣接する敏満寺遺跡及び胡宮神社、また多賀町の中心市街地の一角である多賀大社及びその参道の視察を行いました。最後に、子育て世代が必要とする公園とはどのようなものか?という観点から多賀町子育てサークルである「パオパオ」のご協力の下、ヒアリング調査を実施しました。

 こうして様々な情報を収集した上で、学生をA班からF班までの6つのチームに分けて、本プロジェクト科目の目的である多賀町の政策課題「子育て世代が利用できる公園の増設」案作成に向けて、グループワークが行われました。その結果は1月28日(月)に開催された成果報告会にて、多賀町やNEXCO中日本のスタッフ参加の下、各班の報告が実施されました。学生が考案した公園案は子育て世代のヒアリング調査の結果をいかしつつ、多様な活用案が提示されました。

 公園候補地である敏満寺遺跡が中世から存続する胡宮神社や多賀SAに隣接する特性を活かして、例えば、高速道路利用者が利用できるリラックスという概念を中心とした遊具を備えた公園案が提示され、さらに、これも多賀町の政策課題のひとつである「多賀で伐採された原木、すなわちびわこ材を活用する遊具を中心としたアスレチック公園案」などが提示されました。

 これら公園のアイディアは多賀町やNEXCO中日本のスタッフにも高い評価を受け、これら6つの公園案のもっとも良いところを組み合わせて、滋賀大学経済学部学生が提示する公園案が作成されました。

 この最終案は2月15日(金)に多賀町にて開催された提言発表会にて、多賀町の市長やNEXCO中日本の副社長、滋賀大学経済学部の学部長などの幹部の方、さらに地域のマスコミの方々の参加の下、公開されました。

 本プロジェクトの提案は実際に敏満寺遺跡を活用した公園の設計に実際に活かされる予定となっています。

Ⅲ⑨地域活性化プロジェクト 多賀SA・敏満寺遺跡視察の様子.docx.jpg 子育てサークル「パオパオ」でのヒアリング調査の様子.JPG