このプロジェクト科目は、大学生が地域の歴史や文化、産業への理解を深めることで彦根や滋賀への愛着を高めることはもとより、地域・日本・世界の中の自分のポジションを考える起点の一つになること、自分ごととしてプロジェクトを企画し、情報収集し、編集し発信するという一連のプロセスを経験することで、社会で活躍するためのコミュニケーション力やプレゼン力などのいわゆる社会人基礎力の向上につながることを目指して実施しました。彦根ボランティアガイド協会の協力もあり、観光ガイドを通じた地域活性化のあり方を考える機会にもなりました。
授業前半では、経済学部生30名に対し彦根ボランティアガイド協会による「彦根城やキャッスルロードを中心とした彦根のガイド」「ボランティアガイドの心構え」の講義や、ボランティアガイドさんによる彦根城ツアーを体験したり、ボランティアガイドさんが実際に観光客をガイドする現場にも同行しました。
授業後半では、前半の経験をもとに学生自らが彦根の気になるスポットを見つけ出し、オリジナルツアーを作成しました。例えば、「子どもが楽しい彦根城」「写真に撮りたい彦根」「彦根隠れ家カフェ巡り」「彦根で太ろうツアー」「とっても面白い!彦根の神社仏閣・礼拝堂をめぐるツアー」など13ものツアーが完成。実際に学生自身がツアーガイドとして履修生を案内しました。
大学生にとっては、日常はサービスを受ける側の視点ですが、ツアーガイドとしてサービスを提供する側の視点に立つことでおもてなしの難しさを体感したようです。