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働き方探求プロジェクト2016秋 起業家のメンタリング現場から学ぶー報告

このプロジェクト科目は、滋賀県内で実施される起業家支援プログラム「レイクサイド・アンプリファイヤー・プログラム(LSAP)」にオブザーバーとして参加し、主に滋賀県内で起業を検討している方たちが、メンターの指導を受けてどのように変化を遂げていくのかを客観的に見ることで、観察者としての能力を育成するともに、企画立案や事業化の方法を体得することを学ぶプログラムとして設計しました。


滋賀県内にもビジネスプランコンテストなど、さまざまな起業家支援プログラムはありますが、これらのプログラムはアイデアを生み出すことに焦点が当たっており、実際に生み出されたアイデアをビジネスにすることを支援するプログラムはほとんどありません。LSAPでは、「リーンスタートアップ(Lean Startup)」という、仮説・検証・実装・修正の過程を素早く繰り返す手法に基づき、起業家の方が考えているアイデアについて再検証が行われます。すなわち、顧客は誰か、顧客が本当に求めていることは何か、無駄な要素はどこか、といった点について、講義を聞くだけでなく、メンターとともに見つめ直すプログラムでした。


授業は、10月の土曜日(8日を除く)の午前9時から午後6時まで行われ、プログラムに参加した起業家の方々のみならず、観察者として参加した学生もへとへとになるほど濃密な内容でした。その中で起業家の方々の一挙手一投足に着目し、アイデアがどのように変化を遂げていくのかを客観視し、ヒアリング調査を通じて変化の理由を分析していくのはほとんどの学生にとって初めての経験であり、失敗を繰り返しながら学習を進めていってくれました。


将来起業家になりたいと考えていた学生からは「実際に起業をするときには、プログラムで取り上げられた以上の多くの項目を理解し、自らの手で決定していかなければならないことは少し不安だけれども、次回のLSAPではメンターの指導を受ける側で参加したい」という感想が出たり、将来どんな仕事に就くのか明確な目標を見つけられていなかった学生が目標を見つけたりするなど、副産物も数多くあったプロジェクト科目であったと思います。


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