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社会人基礎力育成プロジェクト2015 秋クリエイティブ空間デザイン-報告

大学生にとって本当に必要なのは,どのような学びの空間でしょうか.どうしたらそのような空間を学内に創り出せるでしょう.本プロジェクト科目では,学生たち自身が学びを促す場を企画・設計することをテーマとして実施しました.オフィス機器メーカー「イトーキ」の社員5名の協力のもと,空間デザインに関する実践的な知識や仕事をする上で求められる態度を指導いただいて,自分たちが実現したい空間デザインを練り上げていきました.


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最初はイトーキの皆さんから,オフィス機器メーカーとしてのあり方の変遷や,クリエイティブな学びの空間をデザインする上での基礎知識について教えていただきました.その翌週には,学びの空間づくりの先進事例として,立命館大学・大阪いばらきキャンパスと同志社大学・ラーニングコモンズを視察し,自分たちの学びの場にも取り入れたい要素や気づきを持ち帰ることで,空間づくりのコンセプトの土台を形成していきました


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続いて,それぞれの実現したい学びの空間イメージを軸に6つのチームを形成し,学内のいくつかの空間を対象に,試行錯誤しながら改善提案を練り上げていきました.スペースの広さや構造,人の流れなど空間の現状調査し,自分たちのイメージする学びの場のコンセプトに合わせてゾーニングをするところまでを中間発表の課題としました.


中間発表でのフィードバックや関係者へのヒアリングを踏まえて,最終発表では,自分たちのコンセプトを実現するために,実際にどのような什器を配置したりするとよいかプランニングし,また,その場を維持運営するための方法を提案しました.


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こうしたPDCAプロセスを経て,学生たちからは,「自分たちのやりたいことをベースにしながら利用者や管理者の意見を聞いて取り入れることの難しさを感じた」「発表後のフィードバックや途中のヒアリング,チーム内でのやりとりを通して,自分たちのアイディアを客観的に見られるようになってきた」「思い切ってチームの仲間を頼ってみることで,成し遂げられることがたくさんあったし,自分の役割も見えてきた」「自分がやりたい・面白いと思ったことにもっと自信をもってやればいいと思えた」との感想がありました.


履修した学生たちにとって,最初のアイディアに執着しすぎずに何度も繰り返し修正して練り直していくこと,自分たちが決めたことをとことん楽しみながら追求していくことの大切さを感じられた4ヶ月間になったようです.