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働き方探求プロジェクト2015春 行政の課題解決プロジェクト 外国人観光客の集客を考える-報告

このプロジェクトは,行政と連携したプログラムとして,彦根市役所産業部観光企画課の協力を得て実施しました.具体的には,地方行政の仕事や彦根市における観光施策の現状と課題について学んだ後,大学生による調査や解決策を洗い出し,企画を立案し実施します.その成果を調査結果と提案事項として市役所へ報告・提案するものです.授業のねらいは,企画立案など経済学部の学習内容の実践,行政の仕事や地域課題の理解,チームで活動することの意義の理解,自主性,コミュニケーション能力・プレゼン能力の育成,多様な社会人との交流による複眼的思考の体得としました.


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授業には1年生から4年生まで30名の学生が履修し,全国の外国人観光客誘客戦略を調査し,予備知識を持った上で,彦根市の取り組みや学生に期待されることを聞きました.その後,「彦根に来る外国人観光客へのアンケート調査グループ」,「商店街へのアンケート調査グループ」,「和服を着て散策してもらうグループ」,「映像による魅力発信チーム」,「観光アプリ検証グループ」の5グループに分かれ,彦根城やキャッスルロード,彦根駅を舞台に活動しました.


プロジェクトの結果は大学サテライトプラザ彦根にて成果発表会を実施し,市民らに発表するとともに,アンケートなどの調査結果は彦根市役所の観光企画課にて活用していただきました.


このプロジェクトでは彦根市の観光行政が有する課題に学生が自由な発想でチャレンジし,各グループがそれぞれの目的・目標に向け,市民や企業と交渉し活動を実践しました.グループとしてはいずれもが自ら考え,主体的に行動することができていたと思います.


各グループが大学外に出てプロジェクトを行うため,必然的にグループリーダーの責任比重が重くなり,その責任に耐え切れない学生も見られました.フリーライドをする学生も課題の一つでした.履修募集時に選抜した学生だけで授業をすることは可能です.ただ,単位目当てで履修した学生にも粘り強く関わり,授業の趣旨を伝え続けて,学生の変化を生み出すこともプロジェクト型授業の大切な点です.時間をかけて育てるという視点も大切にしたいと考えています.