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就業力セミナー「LOTTEに学ぶデザイン企画力」報告

1月19日、株式会社ロッテで、パッケージ・デザインと商品企画を
担当されている、宗則洋之さんをお招きしたセミナーを開催し、
37名の学生が参加しました。


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今回のセミナーは3部構成で行い、まず最初に、ロッテにおける
パッケージ・デザインや商品企画について、仕事の流れや
大切にしていることなどを、具体事例を交えながら
紹介していただきました。

たとえば、甘いガムが当たり前だった時代に
BLACK BLACKガムやXLYTOLのように、眠気解消や
歯によいガムといった独創的なアイディアで
商品開発をしていくということ。
他社のミルクチョコレートがすでに市場に定着している中、
後発で「Ghanaチョコレート」を売り出すにあたって、
すべてにわたって最上の品質を究めることを目指し、
パッケージも、これまでの常識を覆す赤いデザインにしたこと。
など、お菓子が売り出されるまでの背景を教えていただき、
今までとは違った視点でお菓子を見られるようになりました。

続いて、グループワーク。参加者の皆さんに宿題として
「身の回りにある、○○な発想のものを持参してください。」
とお願いしていたものを、グループごとに紹介し合って、
一番○○!!と思ったものを全体に発表してもらいました。
ロッテ商品のコアラのマーチや、冷蔵庫にあったネギ、
おしゃれなデザインの電卓やヘアケア商品など、
宗則さんからも、面白い目のつけどころだと講評いただきました。

そんなグループワークも踏まえて、再び、宗則さんのお話。
今度は、クリエイティブな発想のコツについて伺いました。
商品デザインというのは、品質とパッケージとネーミングが
セットになって初めてうまくいくもの。
普段からいろんなアンテナの精度を高めていくためにも
部下を率いるようになってからは特に、積極的に異業種交流の
機会を設けてるようにしているとのこと。


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グループワークの様子


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商品を手にして説明してくださる宗則さん


参加した学生の感想:

・どんなお話を聞いても、宗則さんは気づきがあるのだなと思いました。
 どこからでもアイディアを拾う、発想の角度を1つも無駄にしない。
 そんな姿勢が今までのキャリアを支えているというのがとても伝わってきました。

・時代によって変化していく消費者の好みや市場に合わせて、パッケージ、商品も
 変化させていくということ。そんなに細やかなものなのか、と驚いた。またその
 細やかな変化・工夫によって、消費者・市場を動かしているのだと感動した。

・ブランドイメージを刷新していくことが、ブランドの価値を常に維持していく
 ことにつながるということが分かりました。菓子のパッケージが常に変わり続
 けている理由が分かりました。

・お話されているときにとてもイキイキしていらっしゃったので、私もイキイキ
 と働ける会社を見つけて働きたいと思いました。自分が計画したデザインのも
 のが店頭に並ぶのは嬉しいだろうなぁ、と感じました。