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滋賀大サステナマルシェ春を開催しました!

春学期の授業の一つ、SDGsプロジェクト「持続可能性x私でマルシェを企画しよう」では、授業の成果発表として、去る7月8日(木)に滋賀大サステナマルシェを開催しました。
学生らは授業でSDGsについて学んだ後、学生自身の社会への課題意識をベースに社会課題を紹介したり、持続可能にするために啓発したりするプログラムを作りました。

事前の授業では、エシカルコンシェルジュの風かおるさんを講師に、SDGsを学び、持続可能な社会に向けて何が必要なのかを学びました。
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今回実施したプログラムは次の4つです。
「もったいパントリー」「もったいないスムージー」「ジェンダーカフェ」「代替食 in 映画館」



「もったいないパントリー」

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食品ロスの削減に関心のある学生が企画し、学生たち78名が食材提供を受けました。今回の食材調達には、彦根市社会福祉協議会さんのサポートで市内フードバンクやフードパントリーから食材の調達を受けたり、大学近隣の農家さんから規格外野菜を、市内食品製造業さんから誤発注などで流通しない食品の提供を受けました。規格外など廃棄予定の食材の調達には学生が自ら行動し、調達先を開拓するなどして関係を深め、今後も食品ロス削減の活動として継続が見込まれるものになりました。



「もったいないスムージー」

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大学1回生から規格外野菜の活用をテーマに取り組んできた学生が企画。イベントではきゅうりやラディッシュに、バナナやきな粉などを入れたスムージを提供し、104名の学生らが試飲しました。
規格外野菜の調達では、学生自ら近隣農家さんに出向き、交渉を重ね実現しました。
種類も量も日毎に異なる規格外野菜をどう活用すれば良いのかを考え、健康食として人気があり、家庭でも簡単に作ることができるものとしてスムージーにたどり着きました。



「ジェンダーカフェ」

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この学生プロジェクトは性教育をテーマに実施しました。性教育やLGBTQをテーマにしたブックフェアを行ったり、コンドームの使い方講座やサンプル配布を行いました。使い方講座には33人の参加があり、この企画の担当学生が動画を使いながら実物のコンドームを指にはめての実演と体験を行いました。企画した学生らは「コンドーム」という言葉を口にしたり、触ることが何か恥ずかしい、という感覚を小さく、そして無くしていくことが大事で、必要とされる性教育なんですと語ってくれました。


「代替食 in 映画館」

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家畜を育て食肉として私たちの家庭に来るまでにどれくらいのCO2が出ているかご存知でしょうか。この学生企画は、CO2が引き起こす地球温暖化の影響を映画を通して理解するとともに、CO2削減への取り組みの一つとして代替食(特に昆虫食)の可能性を呈示し、実際に昆虫食を試食してもらうという企画でした。
44名の参加者はコオロギせんべい、幼虫などを乾燥させたものを味わいました。参加者からは「形がわからないコオロギせんべいは、えびせんのようでおいしかった。幼虫の大きいものは口にするのに勇気がいった」などの感想がありました。



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当初の滋賀大サステナマルシェでは、地域で持続可能性をテーマに取り組む皆さんの出店と大学生の企画の2本立てで準備を進めてきました。しかし、新型コロナウィルスの感染影響を考え、大学内だけで取り組むことになり、規模としては小さく開催することなりました。ところが予想に反し、平日の木曜日の昼休みだけの開催にも関わらず、多くの大学生や教員・職員の皆さんが試食や体験、配布会に参加され、企画した学生たちからのサステナブルな社会への提案とメッセージを受け止めていただきました。誠にありがとうございました。



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今後は、様々な持続可能性をテーマに講演会や展示を行う「サステナウィーク」(11月末開催予定)なども予定し、滋賀大学キャンパスSDGsの実践と発信に取り組んで行きます。

この企画についてのお問い合わせ:地域連携教育推進室 TEL 0749-27-1348