日時: 平成１８年１０月６日（金）１４：３０～１７：００
会場: 経済学部第二校舎棟５階　５４５共同研究室
司会: 北村　裕明教授　（本学経済学部）

（講演概要）
　金子勝慶應義塾大学教授を招いての地域リスク部会ワークショップが、１０月６日（金）午後５４５共同研究室で開催され、３０数名の教職員・大学院生が出席した。
　金子氏は、「農業再生―大地からの地域再生―」と題した講演の中で近年精力的に行っている農村調査、とりわけ中山間地における優れた地域づくりの事例をふまえながら、地域再生の課題を報告した。取り上げられ地域は、北海道和寒町、山形県高畑町、長野県下伊那農協、徳島県上勝町、大分県大山町、宮崎県都農町である。それらの地域を「生きていける仕組み作り」という点で評価した際に、４つの点が重要であるという。第１は、土作りであり、第２は、「おばちゃん」の力を活用した農産品の加工であり、第３は、流通・小売りへの参入であり、第４は、土地の流動化である。日本の地域の中で、最も維持可能かどうかのリスクに直面している中山間地の「生きていける地域づくり」の取り組みの中に、日本社会再生の鍵があると報告した。報告の後、活発な討論が行われた。

金子教授

セミナー風景

セミナー風景

金子教授（中央奥）と司会の北村教授（左奥）

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