インターンシップのきっかけ
小学2年生から大学3年生までサッカー一筋だった私(栫井)が、将来の進路に悩みを抱いていたとき、あるドキュメンタリー番組を目にしました。その内容は、某日系企業が途上国で水の浄化剤を販売し、人々の生活を劇的に変化させたというものでした。水資源に恵まれ、水道普及率も98.5%である日本でこれまで生活してきた私にとって、世界中に水に問題を抱えている人々が数多く存在しているという事実はかなり衝撃であり、生命の源である水のありがたみを改めて実感しました。「将来は水を介して人々に貢献するような仕事がしたい」とその時強く思ったのを覚えています。
そんな時、大学の教授から世界水フォーラムに参加しないかという誘いを受けました。ちょうど4年に1回のペースで開催されている「世界水フォーラム」が韓国で開催されるということで、教授に同行してフォーラムに参加する機会を偶然頂きました。フォーラムではアフリカの水問題についてのセッションをメインに参加してきました。先進国や世界銀行からの出資によって水道普及率を何パーセント増加させたといったような自分にとってはスケールの大きすぎる話題が多く、正直あまり実感が沸かなかった一方で、現地の様子を実際に見てみたいという思いが強くなりました。

「ここで行かなければ一生行くチャンスはない!」という思いに突き動かされ、反対する親も何とか説得し、偶然に偶然が重なりながら何か不思議な力に引き寄せられるようにしてここケニアにやってきました。
ケニアでの衝撃

しかし、ただ単に北部と南部に分かれているだけではありません。北部には政府が作った水道管がキスムブシアロードを沿うようにして通り、水道のある家庭も存在するのですが、南部にはなんと水道管自体がありません。
そのため、彼らは北部の水道のある家まで水を買いに行ったり、南部の奥に住んでいる人たちは北部まで水を買いにいくことが難しいため、近くの川や雨水を、飲み水や生活用水に利用しています。もしくは、水を運んでくる商人から水道の値段の約20倍で水を購入しています。
「水道を引く為にケニアに来たが、自分たちの家にも水道がなかった・・・」
20Lタンクを担いで往復の毎日。

現地での調査
私たちは実際に濁った川の水を使っている人たちを目の当たりにし、改めて衝撃を受けました。濁った川の水や雨水を、飲み水や生活用水に利用している人が実際にいたということにです。

水道の普及ためのプロジェクト
ウォーターキオスクの設置

そこで私たちのプロジェクトでは北部にある水道管から南部に新しい水道管をひきこみ、だれでも簡単に安く水が手に入るウォーターキオスクを設置します。 ウォーターキオスクとは安全な水を量り売りする施設のことです。 このプロジェクトによって南部の人たちが、安全な水にアクセスできる環境作りが進み、水を運ぶための時間の節約にもなります。
将来的には、新しく引いた水道管をひき、持続的な水道を普及を

このプロジェクトが成功すれば、南部に住む人たちが安全な水にアクセスできる環境を整えることができます。そして、物理的に水道を家庭に引ける環境を提供できます。このウォーターキオスクは私たちの会社が水を販売した利益をもとに維持管理をしていき、持続的に水道を普及させていくことができます。
メッセージ
私たちは、今までこの国の発展途上の状態を知りませんでした。彼らは日々、病気になる可能性のある水をの飲むという不安定な環境でくらしています。しかし水道、ウォーターキオスクを設置することで、かれらの暮らしに安定と時間と経済的な余裕が生まれます。その時間が、かれらの暮らしをより安全で豊かなものとしてくれることは間違いがありません。是非皆様のご支援をお願い致します。栫井さんの活動Webページ
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