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第5回 食の安全・安心を考えるシンポジウム
●日時:2009年3月2日(月) 13時~16時30分
●場所:滋賀大学彦根キャンパス経済学部 第2校舎棟3階 第24講義室
【シンポジウム開催報告】 第5回 食の安全・安心を考えるシンポジウムは、2009年3月2日(月)滋 賀大学彦根キャンパスで開催されました。この滋賀大学主催のシンポジウムは、J A滋賀中央会と(株)日吉(近江八幡市)、滋賀県の全面的な協力の下で、産官学 の連携事業として今年で5回目を迎えました。 今回は「豊かな地域を育てる農のイノベーション」をテーマに、生産者と消費者 の交流から農のイノベーションを育むファーマーズ・マーケットの可能性をメイン テーマにした佐藤亮子氏(フリー・ジャーナリスト)による基調講演「演題:ファ ーマーズ・マーケットが地域を育てる」、営農技術講習として、稲葉光圀氏(NPO 法人 民間稲作研究所・理事長)による「地域に広がる有機農業」の講演をして頂 きました。 また、本シンポジウムでは恒例の先進事例の報告では、松本茂夫氏(農事組合法 人大戸洞舎)から「『有機的』農山村へのチャレンジ」と題した報告、園田耕一氏 (近江タンポポ村・村長)から「循環農業をめざす-環境のための企業との連携-」 と題した報告をそれぞれお願いしました。 佐藤氏の基調講演では、ファーマーズ・マーケットが、小規模零細農家の所得向 上とコミュニティの活性化につながっている日米両国の事例報告がなされ、また、 ファーマーズ・マーケットという消費者との接点を農家が持つことで、農家が消費 者の情報を収集するという学習プロセスを通じて販売の工夫や生産の改良に結びつ く状況などが報告されました。 稲葉光圀氏は、技術的に難しいと言われてきた有機農業の技術体系の確立をした 有機営農技術の第一人者でありますが、稲葉氏からは食の安全にとっても水田の生 き物復活が良いこと、現代農業に否定されたものを再発見することの重要性などを お話し頂きました。 松本氏からは都市と農村の有機的連携の取り組み、若い人を育て農村に定着させ る人材育成の取り組みなどについて紹介して頂きました。園田氏からは、企業の社 員食堂からでる生ゴミを、大規模営農中で循環させる仕組みなどについてご報告頂 きました。 シンポジウムの最後は、参加者全員による質疑応答とディスカッションが行われ、 活発な意見交換がなされました。(文責 只友景士)
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(撮影:滋賀大学経済学部 サービス・イノベーション推進室)
第5回 食の安全・安心を考えるシンポジウム |
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