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シンポジウム 『近江商人に学ぶ-危機に克つ「三方よし」-』

私達は百年に一度といわれる世界大不況に直面しています。 今回の危機は、個人、企業、国家、そして世界に対して、 「短期的な利益が長期的利益よりも優先される現代の価値観と行動様式」を、 厳しく考え直すことを求めているようです。 いつの間にか経済活動から人間の尊厳が消えてしまったと言えるのではないでしょうか。 私達は、近江商人の「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」の精神、 リスクを恐れない進取の精神から、現代を生き抜く知恵を学びたいものです。

日時:2009年5月30日(土)開場 12:30 開演 13:00

             終演 16:00(予定)

会場:滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 中ホール

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びわ湖ホールのWebページ

定員:600名 ★入場・参加無料(事前申し込みが必要です)

応募者多数のため抽選となりました。
5月23日(土)に聴講券ハガキの発送と抽選もれ通知ハガキの発送をさせて頂きます。
たくさんのご応募ありがとうございました。

プログラム

  • 第1部 基調講演 『金融経済危機を乗り切る-近江商人の教訓-』
    13:00~14:00
    講師:丹羽 宇一郎 氏
     伊藤忠商事株式会社取締役会長
          (地方分権改革推進委員長)
  • 第2部 パネルディスカッション 14:15~16:00
    パネリスト:小池 俊二 氏
       大阪商工会議所前副会頭
     (株)サンリット産業代表取締役会長
    パネリスト:岩根 順子 氏
       NPO 三方よし研究所副理事長
     サンライズ出版(株)代表取締役
    パネリスト:酒井 泰弘 氏
       滋賀大学名誉教授
     元日本リスク学会会長
    パネリスト:宇佐美 英機 氏
       滋賀大学教授
     滋賀大学経済学部附属史料館長
    コーディネーター:小倉 一彦 氏
     朝日新聞大阪本社経済グループ・エディター
     

主催:滋賀大学・朝日新聞社 
後援:滋賀大学経済学部陵水会・大阪商工会議所・京都商工会議所・大津商工会議所

出演者プロフィール


丹羽 宇一郎 氏 丹羽 宇一郎
(にわ・ういちろう)

1939 年、名古屋市生まれ。名古屋大学法学部 卒業。62 年、伊藤忠商事に入社。一貫して食料 畑を歩む。68 年から9 年間の米国駐在を経て、 98 年社長就任。99 年約4000 億円の不良資 産を一括処理しながらも、翌年度決算では同社 史上最高益(当時)を計上し、世間を瞠目させ た。「社長任期6 年」の公約どおり、04 年から 会長に就任し現在に至る。地方分権改革推進委 員会委員長など政府関係の役職のほか、国連 WFP 協会(NPO)会長など社会貢献活動にも 力を注いでいる。著書に「人は仕事で磨かれ る」、「汗出せ、知恵出せ、もっと働け!」、「金融 無極化時代を乗り切れ!」などがある。

小池 俊二 氏 小池 俊二
(こいけ・しゅんじ)

1930 年、長野県生まれ。53 年東京大学法学部 卒業。同年、東京重機工業株式会社〈現JUKI〉 入社。66 年に創業、スーツ、産業用衣服メー カーの株式会社サンリット産業を設立、社長に 就任、現在代表取締役会長。なお、株式会社近畿 大阪銀行社外取締役、公立大学法人大阪府立大 学経営会議委員などの役職を兼ねる。大阪商工 会議所副会頭、日本商工会議所中小企業委員会 委員長などを歴任。現在、日本商工連盟副会長・ 大阪地区代表世話人、大阪府中小企業再生支援 協議会会長、社団法人日本衣料縫製品協会会 長、などを務める。97 年藍綬褒章、04 年旭日中 綬章受章。

岩根 順子 氏 岩根 順子
(いわね・じゅんこ)

1948 年、彦根市生まれ。69 年滋賀大学経済短 期大学部卒業、父親が創業したサンライズに入 社。81 年創業者の死去に伴い、代表となる。82 年サンライズ印刷株式会社を設立、代表取締役 となり現在に至る。90 年滋賀県商工労働部主催 のAKINDO フォーラム企画運営委員、その後 02 年3 月までAKINDO 会議委員。94 年淡海 文化を育てる会を発足し、『淡海文庫』を創刊。本 格的に出版事業を開始する。97 年淡海文庫の創 刊などに対して滋賀県知事よりブルーレーク賞 (滋賀県を全国に紹介した功績を評価する賞)を 受賞。02 年NPO 法人「三方よし研究所」を設立。 副理事長就任。03 年7 月サンライズ出版株式 会社に社名変更。

酒井 泰弘 氏 酒井 泰弘
(さかい・やすひろ)

1940 年、大阪府生まれ。ロチェスター大学大 学院経済学研究科修了(経済学博士)。滋賀大学 名誉教授、筑波大学名誉教授。日本リスク研究 学会元会長、日本地域学会元会長、生活経済学 会元会長などを歴任。主な著書に『リスクと情 報』(勁草書房)、『リスクの経済学』(有斐閣)、 『リスク、環境および経済』(共編著、勁草書房) などがある。

宇佐美 英機 氏 宇佐美 英機
(うさみ・ひでき)

1951 年、福井県生まれ。同志社大学大学院文学 研究科修士課程修了。滋賀大学経済学部教授、同 附属史料館長。大学では、近江商人経営論、古文 書解読などの講義を担当。主な著書に『近世京都 の金銀出入と社会慣習』(清文堂出版)、『近世風 俗志(守貞謾稿)』(校訂・岩波文庫)、「初代伊藤 忠兵衛と『伊藤外海組』小史」(滋賀大学経済学部 附属史料館『研究紀要』)などがある。

小倉 一彦 氏 小倉 一彦
(おぐら・かずひこ)

1959 年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業、 83 年朝日新聞入社。秋田、横浜支局を経て東京 経済部。金融、電機、大阪経済部、東京経済部流 通担当のあと97 ~ 99 年にはテレビ朝日出向。 名古屋、東京経済部のデスクのほか日曜beの 創刊デスクを担当した。06 年名古屋編集局長 補佐、07 年東京夕刊フィーチャー(be)編集長、 08 年4月に現職。