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中小製造業が行うインターンシップの目的についての研究

企業経営学科 准教授 山下 悠

【研究概要】
 現在多くのインターンシップが企業あるいは経済団体などによって開催され、主に3回生の大学生が参加している。大企業では学生の囲い込みなど採用活動の一環としてインターンシップが行われているのに対して、採用人数がごく少数に限定される中小製造業では採用活動に直結しないインターンシップが大半であることを鑑み、中小製造業がインターンシップを行う目的について研究を行った。
【実施方法】
(1)採用活動について、中小製造業数社の人事担当者ならびに経営者にヒアリングを行うとともに、9月以降に実施されたインターンシップ・プログラムを見学させていただいた。
(2)中小企業の採用活動やインターンシップ・プログラムに関する書籍・文献を数多く入手し、中小企業に対する知見を深めるとともに、最適な採用活動やインターンシップを行うための施策を検討した。
 主に中小企業の採用活動に関する文献のレビューや滋賀県内で開催されているインターンシップ・プログラムについて取り上げた論文の執筆を進めている。
 これとともに、就職活動を進めるにあたりインターンシップ・プログラムに参加することが必須のものとなってきた学生が、「やらなければならない」という外的要因以外のどのような動機でインターンシップに参加しているのかについての研究も行う予定にしている。この研究は、採用する側である中小製造業にとっての最適なインターンシップについて研究を行った本研究を補完するものになると考えている。
 なお、今回の研究でヒアリングを行わせていただいた企業から、来年度行う新事業立ち上げを本学の学生とともに行うインターンシップにしたいという申し出があり、来年度夏休み期間を利用して行う予定にしている。県内中小企業との今後の交流促進という意味でも一定の成果が得られたと考えている。

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