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社会人基礎力育成プロジェクト2016秋 対人関係構築力を身につける-即興劇やダイアローグを使ってー報告

このプロジェクトは、インプロビゼーションと呼ばれる即興演劇を通じた実習型プログラムです。授業のねらいは、インプロワークショップを通じて、自主性、コミュニケーション力、発信力のコツを学び、対人関係構築に自信をつけることです。


「意見や立場の違いを理解する」「自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する」「他人に働きかけ巻き込む」「チームワーク」「創造力・発信力・傾聴力・柔軟性」などの社会人基礎力の体得を目指します。学生間の学びあい、関係性の構築を重視するプログラムで、PBL型プロジェクトへの導入になると同時に、学年を超えた幅広い関係づくりもねらいの一つとしました。


授業は1年生から4年生の24名が履修しました。授業の前半は、履修学生の関係性を作り出し「安心でき、安全である」場を作り出すことに重点を置きました。中盤は対人関係を作り深めるための考え方を理解し、身体と言葉を用いてのトレーニングを行いました。後半は即興演劇を実演することに重点をおいた構成としました。


前半のワークは、「あなた・わたし」「は回し」「黄身と白身」「サウンド&ムーブメント」など、顔と名前を一致させるもの、互いがどんな人かを理解し合うもの、一人ではなく全員で行うものを主に行いました。


中盤では、いわゆる起承転結の起をどう起こし承につないでいくか、どこで誰が何をしているのかを明確にする「プラットフォーム」の考え方や、起で出てきた情報を深めたり、話を進めたりする「アドバンスとエクステンド」の考え方、対人関係の焦点を意識する「フォーカス」の考え方を理解した上で、「Yes and」や「プレゼント」「ジブリッシュ」「スピットファイヤー」など、言葉と身体の両面を使ったトレーニングを行いました。 後半は即興演劇です。ステージを設定し、役者と観客にわかれ実演します。最初は4人程度の小グループでの実演、最終的には履修者全員が観客となっての実演を行いました。ワークとしては、2人組で相手を何かをしている人かモノに見立てて話しかける「私は木です」などのワーク、一枚の紙を何かに見立てて(フォーカシング)演じる「一枚の紙」、言葉や短い文章を沢山の紙に書いて、拾いながら演じる「ペーパーズ」などを行いました。実際に人やモノになり、即興でセリフを言い、展開させていきます。シナリオや脚本はなく、すべてが即興で展開する劇で、演技の巧拙を問うものではありません。


学生からは「間のとり方や相手との距離感の作り方や工夫を自然と学べた」「すべてのカギは相手のことを考え、歩み寄ることだった。その一歩さえ踏み出せれば、より良い人間関係を構築できると実感した」「自分がつまらないと感じるのは自分自身が相手に伝えるという行為をおこたっていただけで、相手と真面目に思いを伝え合うことが楽しさや喜びにつながるということを改めて実感した」などの感想を得ました。


即興表現を人前で行うという取組みを通じて、まずは自分自身の成長として「人前に立つことに慣れる」、次に「五感を意識した情報の受発信に気づく」ことがあり、一歩深めて他者との関係性に及ぶと「共同で一つのものを作り上げる呼吸感」や「リーダーシップ・フォローワーシップの理解と体得」へと繋がります。週に一度90分という時間的制約もあり、学生が初歩的な学びのレベルをなかなか突破できないことにジレンマを感じますが、指導スキルのアップに努めたいと思います。


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