施設

TOP地域連携教育推進室 ≫ 働き方探求プロジェクト2015春・秋 国際理解プロジェクト-外国人の子ども支援を通じて-報告

働き方探求プロジェクト2015春・秋 国際理解プロジェクト-外国人の子ども支援を通じて-報告

このプロジェクトは,就業のため日本に暮らす外国人世帯の子どもたちが,教育や生活に困難が生じているという状況をうけ,特に彦根市内の中学校における外国人(特にフィリピン人)生徒の支援を通じて,外国人の子どもたちへの教育や生活への支援策を考え,実践することを目指すプログラムとして設計し,秋学期で3回目です.この授業のねらいは,多文化共生や移民問題等,身近に存在する社会的課題への理解を深めること,自主性やコミュニケーション能力の育成,多様な社会人との交流による複眼的思考の体得,英語によるコミュニケーション力の強化です.


1


授業は,1年生から4年生で春14名,秋10名が履修し,外国人の子ども支援に取り組むワールドアミーゴクラブの吉積尚子さんや滋賀県小中学校日本語指導員の平田輝子さんを講師に迎え,子どもたちの現状や支援の取組み事例を学んだ後,彦根市立中央中学校で,子どもたちと学生との相互交流の場としてドリームルームの運営にあたりました.春学期は学習支援を中心に行い,秋学期は生徒の自己肯定感の向上を目標に取り組みました.授業の成果と提案は中央中学校の職員へ報告し,学校での生徒指導に活かされることになりました.


2


大学生は半期(3ヶ月)のプログラムで履修者が変わりますが中学生は通年であり,その関係構築と深化には課題が残ります.27年度の春期では学習に重点をおきましたが,中学生の意欲にバラツキがあったことから,ゲスト講師の助言も受け秋期は交流を中心に行いました.しかし,逆に春と秋を履修した大学生からは中学生の関わりが薄くなった(充分に互いのことを話す機会が乏しかった)という意見が見られました.通年であれば,春に関係性を作り深めつつ,秋に学習と生活の応援に踏み込めるかもしれません.


彦根市では地域性もありますが外国にルーツをもつ子どもたちの数は増えています.大学生への教育効果と子ども支援の両立を図れるような取り組みが必要です.グローバル社会とは日本から外へ出て活躍することだけを意味するのではなく,外から日本へ来た人を排除せず,共に新しいものを作り上げる社会でもあり,この授業を通じて,グローバル社会へのあり方への理解を今後も深めていければと考えています.