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働き方探求プロジェクト2015春・秋 教育現場から社会を見るプロジェクト-子どもたちへの学習支援を通じて-報告

このプロジェクトは困難を抱える子どもたちの教育支援の現場を通じて,自らの働き方・社会との関係性の作り方を学ぶプログラムとして,昨年に続いて開講しました.このプロジェクトのねらいは,福祉や教育という複眼的視点の体得,身近に存在する社会的課題への理解,教える経験を通じた主体性やコミュニケーション能力の育成,多様な社会人との交流による複眼的思考の体得です.


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私立彦根総合高校と地域の学習支援教室を運営しているNPO法人Linksとも連携し実習活動を行いました.履修は1年生から4年生で,春学期19名・秋学期13名でした. 授業は,自己肯定感について学ぶ座学と彦根総合高校の放課後学習会や夜間の公民館で開設されている学び育ち教室Learning Linksで小中高校生に直接関わる実習で構成しました.実習現場で出会う子どもたちのなかには,閉じこもり気味やこだわりが強いなどの特性を持つ子どもたちが多く,テスト対策や受験指導ではなく,子どもたちの社会性の発達を狙いとした支援を体験しました.


学生からは「生徒さんとの関わりを通して自分を見つめなおすことができた」「自分が本当にやりたいことを見つけ,それを実現するためにもっと努力しなくてはいけないと感じた.それは素直でまっすぐな総合高校の生徒の皆さんが教えてくれたこと」などの感想を得ました.


子どもたちのなかには,基礎学力に課題があったり,他人とコミュニケーションを苦手とするものが多く,大学生にとって自分には経験のないタイプの子どもたちと出会い,戸惑いや違和感をもつことが多かったようです.学生の振り返りからは,子どもたちとの関わり方に非常に精神を使い,時にはしんどさを感じていたということもわかりました.学生のメンタル面のケアをしつつ,この戸惑いと違和感という感覚に対処していくということもこの授業の狙いの一つでもあると考えています.


昨年度の秋学期から始まり1年半を経過した今,高校と大学の連携として高校側から評価を受けています.子どもら個人の成績が伸びることよりも,高校の文化として根付いてきたとの感想をもらいました.経済学部で学ぶ大学生が困難を抱えた子どもたちに出会い,一時期ではあるが彼らに寄り添う経験を持つことで,自分たちの"普通"とは異なる,"普通"の価値観が存在することを知ることは大事です.社会には様々な"普通"があると知っていることは,グローバル社会で求められる資質にも繋がること.経済学部の大学生であるからこそ貴重な経験になったのではと思います.