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JICA青年海外協力隊短期ボランティア

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原 壮平(企業経営学科)
  JICA青年海外協力隊短期ボランティア

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はじめに

 私はJICA青年海外協力隊の短期ボランティアとして選抜され、東南アジアに位置するラオスで1か月間、柔道の指導に取り組みました。4歳から現在まで柔道を続け、中学・高校と全国大会出場を果たし、大学では柔道部主将を務めています。そんなことから、柔道でなにかと考え、今回の短期ボランティアに応募しました。

活動紹介

イメージ  今回は、早稲田大学2名と立命館大学2名、私の計5人が派遣されました。メンバー全員が弐段以上で、全国大会出場などの経験を有していました。ラオスへの渡航費と滞在費はほぼ全額支給され、宿泊場所もJICAのドミトリーを使わせていただけたので、快適に活動を行うことが出来ました。
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派遣先企業と研修内容
 私はラオスのビエンチャンにある、生徒数が約40人の道場で主に指導を行いました。ビエンチャンは日本でいう東京のような位置づけの都市です。ここでは週4日の朝のトレーニング、週5日2時間の稽古が行われ、共に稽古に励み技の指導を行いました。また、2泊3日でのトレーニング合宿も開催しました。
成果
 ラオスの選手は技のバリエーションが少ないことから、その点を改善するべく技の紹介、指導、実践練習を行いました。私は寝技の指導を主に担当しました。ラオスでは寝技はあまり使われるものではなく、ラオス人指導者も熱心に指導されていないようでしたが、今回指導し選手に実践してもらうことにより寝技に興味を持ってもらい、試合でどのように活かせるかを自身で考えてもらうことが出来ました。
 また、指導した中にハイレベルな選手もおり、実力に相応しい練習相手が見当たらないようでしたが、そのような選手にも稽古をつけ、細かいところまで指導することにより、よりキレのある技を繰り出せるようにレベルアップしました。
イメージ  初の海外滞在で、言葉の壁に苦戦することも多々ありましたが、自分なりの指導方法やこれまで感覚で動いていた部分をよく理解し、説明する能力を養うことができました。
 日本と比べラオス人は仲間意識が強く全員がとてものんびり生活しているように感じました。日本で見ることのできない光景であり、発展していくことでそのような意識が薄れていくのがよいのか、発展速度は遅くともそのような意識を大切にすべきなのか、日本では考えもしなかった問題に触れるよい機会になりました。
休日には・・・
イメージ  休日や空き時間にはラオスの町の散策にでかけ、多くの観光地を訪れることが出来ました。ラオスのビエンチャンという街は私が思っていた以上に繁栄しており、最初は戸惑いましたが、ラオス人は温厚で陽気な性格の人が多く、親切な人々に助けられ快適に生活することが出来ました。

最後に

イメージ  この1か月の派遣を通してJICAの方々をはじめとする、多くの方からご支援をいただきました。言葉がうまく伝わらない中でどうやって技術の細かいところまで指導するかを考えさせられ、選手たちとどのように関わっていけばよいのかなど、悩みは尽きませんでしたが1か月間やりきることが出来ました。改めまして、関係者の方々に厚くお礼申し上げます。このような素晴らしい国際交流の企画が今後も継続されることと祈り、プログラムの紹介に努めたいと考えています。