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内閣府国際青年育成交流事業 体験談 2014年

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吉嵜 希(経済学科)上田大夢(企業経営学科)

はじめに

イメージ  私たちは内閣府国際青年育成交流事業の派遣メンバーとして選抜され、日本青年代表として、2014年9月にバルト三国の一国であるエストニア共和国を訪れました。18日間の現地での活動では、エストニア首相や日本大使を始めとする要人への表敬訪問、大学や企業の施設訪問、社会問題をテーマとした現地青年とのディスカッション、またホームステイを通じた双方向の文化交流活動に取り組みました。
 これからの日本を担っていく世代の一員として、自身の視野を広げたい。国際化が進み、容易に海外へ出かけられる時代となった今、旅行でも留学でもない、政府主催の事業に参加したい。そんな思いから本事業に応募しました。

エストニアでの主な活動

イメージ ・要人訪問
 エストニア首相のタービ・ロイバス氏をはじめ、在エストニア日本大使の甲斐氏や教育省の方々などを表敬訪問し、エストニアの政治や教育についてお話を伺い、対話する機会を得ました。エストニア出身の元大関・把瑠都氏にもお会いすることができ、日本での選手時代のお話やエストニアでの生活について伺いました。
・大学や企業等の施設訪問
 世界的に無料通話サービスを提供するスカイプ社は、IT立国として知られるエストニア発祥の企業です。その本社を訪れ、社会を変革するツールが生まれた経緯やアイデアを生み出す秘訣などを学びました。他にもICTデモセンターや、タリン工業大学の産学協同プロジェクトに特化した施設を視察させていただきました。

イメージ ・ディスカッション
 エストニア青年との合同キャンプでは、“What’s Active Citizen?”というテーマを主軸に、3日間に渡って議論しました。様々なアクティビティやワークショップを通じて、あらゆる角度から若者の政治参加や社会貢献について熟考しました。
・ホームステイ
 現地青年の家庭で、週末ホームステイを体験させていただきました。都市や農村地帯、離島など、地域ごとに異なるエストニアの暮らしについて学ぶとともに、日本文化について紹介しました。
 内定をいただいたサントリーHDは、日本の飲料メーカーですが、とくにグローバル展開に大きく舵を切ろうとしています。そんな新たな時代を切り開く一員として、広報や宣伝の仕事を通じて、商品のみならず企業の魅力を世界中に発信していきたいと思っています。そして、仕事を通じて人々に夢や感動を与えられる人間になりたいと思っています。

事業を振り返って

イメージ  私は、今回の事業を通して、日本の若い世代の人たちがもっと社会や政治に関心をもつ必要があると強く感じました。エストニアでは、多くの若い世代が国の中枢で活躍したり、自分たちの街のことを考えて会議を行っていたりしました。彼らの姿を見て、自分達の国や身近な社会の将来をよくすることができるのは今の若い世代だけなので、こういった問題に関心をもって行動を起こすことは当然のことように感じました。
 また、海外の人に伝えるために日本の文化を見直していく中で、日本の文化の素晴らしさを再確認できたことも価値ある発見でした。      (上田 大夢)
 本事業で私が得たものは3つ。それは、当事者意識と積極性、そして絆です。
 要人との対話や現地青年とのディスカッションを通じて、社会における課題や問題点を自ら考え、その克服に向けて自発的に行動を起こすことがいかに重要であるか、また小さなアクションの積み重ねがやがて大きな変革に繋がることを、身をもって学びました。
 エストニア派遣団は、日本各地でそれぞれ異なる分野を学ぶ大学生が選抜されており、実に個性豊かなメンバーで構成されていました。現地青年との出会いにも恵まれ、本派遣を通して築かれた絆は、まさに生涯の財産です。      (吉嵜 希)

おわりに

 事前研修から出発前研修・訪問国活動・帰国後研修と、実に充実したプログラムの内閣府事業ですが、このプログラムに参加した後に、新たなスタートをきることとなりました。既参加青年の所属する青年国際交流機構が、各都道府県に拠点を置いており、青年の国際交流促進のために、各地で幅広く活動しています。私たちは、自身が得てきた貴重な経験を周囲に広め、本事業について少しでも広く知ってもらいたいと思っています。また、現在2年連続で本学の学生が選抜され、事業に参加しています。来年も、ぜひ本学からの参加青年が出てくれることを期待しています。
 最後になりましたが、この場をお借りして、本事業を通してお世話になった全ての皆さまに厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

内閣府国際青年育成交流事業について