経済学部

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博士後期課程

経済経営リスク専攻の概要

設立目的

 あらゆる実業の世界では、リスクが経済活動の基本的な構成要素の一つをなし、リスク・マネジメントなくしてその本来の活動と目的が達成できないということは、今日広く認められています。
 経済学研究科博士後期課程は、社会人を対象に、経済学及び経営学に基づき体系的、総合的なリスク分析能力とリスク管理能力を備えた、国際的に活躍出来るグローバル・スペシャリストとしての「リスク・リサーチャー」の養成を目的に設立されました。本専攻は、社会科学系でリスクを中心とした大学院としては、我が国では最初のものです。
 2018年度より、ニーズの変化に対応して、社会人以外にも門戸を開き、多様なバックグラウンドを持つ学生の受け入れを開始しました。

教育理念と目的

 経済学部は、教育理念として「国際的な視野を持ち、環境に配慮しつつ地域社会にも貢献できる、個性ある専門職業人の養成(グローバル・スペシャリストの養成)」を掲げ、「その資質として3つの識『意識、知識、見識』(問題意識、専門知識、規範意識)を養うことと、それを基礎にした問題探求能力を育成することをモットーにしています。
 この理念を博士後期課程に具体化し、経済経営リスク専攻は、「経済」、「企業経営」、「金融」、「情報」、「公共部門」等、個別化された枠にとらわれず、リスクに精通し、リスクを適切に管理し、リスクをふまえて新たな事業を創出できるグローバル・スペシャリストとしてのリスク・リサーチャーの養成を目的とします。

アドミッションポリシー

滋賀大学大学院経済学研究科博士後期課程は,教育理念・目標に基づき,次のような人を求めています。

  1. いずれかの専門分野において修士課程を修了した者(見込含む)又はそれと同等以上の学力がある者で、専門的知識を持ち、論理的思考力と表現力、リサーチ能力をもつ実務経験者ないしはそれに相当する人
  2. 経済学又は経営学、及びリスクに関する知の探求と創造に高い意欲と能力のある人
  3. 国際社会・地域社会の課題の発見とその解決に高度な専門知識と見識・教養をもって指導的役割を果たすリスク・リサーチャーを目指す人

このような人材を選抜するために、博士後期課程入試では、派遣志願者に対しては研究業績、審査用論文及び研究計画等の出願書類による論文審査と口述試験によって、志願者の資質を適切に評価します。また、一般志願者に対しては論文審査、口述試験に英語外部検定試験の成績を加えて、志願者の資質を適切に評価します。

ディプロマ・ポリシー

 滋賀大学大学院経済学研究科博士後期課程では,下記の条件を満たした者に博士(経済学又は経営学)の学位を授与します。

  1. 経済学ないし経営学における専門的知見及びリスクについて体系的に修得し、最先端の研究動向にもキャッチアップできる、専門性を備えている。
  2. 研究テーマや実践的課題について、専門分野及びリスクの視点から理論的・実証的に思考し、意思決定したり、問題解決に導いたりできる、高い課題探求力を備えている。
  3. 専門分野に関わるリスク分析やリスク管理において指導的役割を果たせる、リスク・リサーチャーとしての能力及び見識・教養を備えている。

カリキュラム・ポリシー

 滋賀大学大学院経済学研究科博士後期課程では、ディプロマ・ポリシーに基づき、リスク・リサーチャーを養成するためのカリキュラムを提供しています。

(1)カリキュラム編成

 経済学又は経営学の分野で高い研究遂行能力を養成するとともに、広くリスクに精通し、リスクを適切に分析・管理し、リスクをふまえて新たな事業を創出できるようにもなるために、次の2点に基づいてカリキュラムを編成する。

 第1に、経済活動に対応して、博士後期課程に置く専攻の教育研究分野は「リスク基礎」及び「リスク発展」から構成する。

 第2に、学位論文の準備から完成にいたる全過程において、複数教員指導体制のもとで、 「特別演習」「フィールドワーク」、 「プロジェクト研究」、 「論文演習」、 「ワークショップ」といった科目を通じて、博士論文の完成をサポートする。

(2)学修成果の評価

 学修成果については、成績の評価基準に照らし、各科目のシラバスの「授業の到達目標」「成績評価の方法」欄で設定されている到達度・評価方法に基づき評価します。なお、到達度は、レポート、発表・報告及び執筆した論文など、多様な方法の中から適切な方法を選択又は組み合わせて判断します。また、学位論文については、経済学研究科論文審査基準に基づく論文審査及び最終試験の結果により評価します。

選抜方法